仕事の取り方

電話かかってきて、

今日彫れますか?と聞いてくるお客さんが結構いるんです。

まぁ、もちろん空いてれば可能なんですが。


今日は予約でいっぱいなので明日なら。

と言うと、

「あ、じゃあ他行くんでいいっす」

となるのです。



僕ね、思うんです。

当日予約取れて当日彫ってくれるような暇なタトゥー屋でよく彫る気になるな。と。


ラーメン屋だって同じですよ、

美味しければ並んで待つしかないし、

そうじゃなければすぐ食える。


でもね、

一生ものですよ?タトゥーは。


美容室やラーメン屋とは違うんです。

2度と消えない、一生ものなんです。



暇で繁盛してないような下手なところに行くから失敗されて結局ウチに直しに来るはめになるんだよばかやろう。

と、言ってやりたい。親切心で。



打ち合わせの時も、本当によく言われるんです。

「えー?マジっすか?今日彫れないんすか?」

って。


そういうときはストレートに言うようにしています。


そんなに暇じゃないんで彫れません。

どうしてもならやりますが、今から急いで書いて急いで彫ったものと、1週間かけて書いてたっぷり時間かけて彫られたもの、どちらのクオリティーが高いか分かりますよね?

って。


それでも「あ、オーケーっす、今日がいいっす」言う人沢山いますからね。

もっと大事にしてほしいです。


もちろん、予約が空いてればいいんですけどね、当日彫っていっても。

せかせかしなければ問題ないですし。



あとね、

僕、感じ悪いんですよ。

無愛想で。


タトゥーの仕事って、

笑顔や愛想で取る必用ないと思ってます。


医者なんかも、

ベストは尽くしてあげるから、やりたきゃ勝手に選んでおいで。

というスタンスですよね。

こびなんか売らないし宣伝もしないです。


なんだこの医者、愛想悪いな、やっぱ別の病院行きます!言われても、

あ、そ。ご自由に。ってなりますよね、医者は。



僕はタトゥーが好きでこの仕事をしているだけで。

無駄な笑顔を振り撒いたり

いらぬ会話で心掴もうとしたり

そんなことしてまでやりたくはないんです。


自分の作品を見てきちんと決心して来てくれたお客さんに一生懸命彫るだけ。

それでいいのです。


ヘラヘラせんで無愛想でいいんです。

仕事だけしっかりやりゃいいんです。




打ち合わせの途中で帰る人がいます。


たぶん、僕があまり笑わないから。


そういう時は必ず言ってやるようにしています

「全然構わないですけど、あなたが次に行く彫師さんより絶対僕の方が上手いですよ」

と。

生意気ですね。

でも、仕事は自信あるんです。



よくお客さんに言われる言葉

クールですね!職人ですね!


なんか得した気がする。


たなぼた!

今日もペコさん元気です。